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野犬が怖いもの。

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I一頭でも救える命があるのなら。と野犬を迎え入れる人々。元野犬との暮らしがスタートすると、彼らの予想外の反応に驚かされることも。生活環境や生き抜く術において、里親の想像を超えたギャップがあるのも現実。でも、そんな驚きや発見の連続こそ里親の醍醐味ではないでしょうか?

実際に元野犬を迎え暮らしている、犬オタクライター『芽萌』が、あらゆる行動の引き金となる、野犬視点の『野犬の怖いもの。』について解説!少しでも、野犬の気持ちを理解するきっかけになればとお届けします。

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野犬の怖いもの。

毎日のようにSNS には
迷子犬の情報が
上がってきます。

その説明書きには
『臆病なので
追いかけないでください』
の一文が添えらているのを
よく見かけます。

この場合、
保護犬出身の可能性が高いです。

正直な話、
野犬は本当の意味で慣れるまで
脱走を試みます。

元野犬の子の
譲渡後の脱走の
なんと多いことか…!

そして見つからず終いのまま
放っておく里親さんがいることに
驚かされます。

わんちゃん、
特に野犬は
危機管理能力から
こわいものから逃げてしまいます。

前回、
『野犬を迎えたら。』
をお伝えしましたが、
今回は野犬は
人間との生活で
何が怖いのかをお伝えします!

 

人間がこわい!

何が怖いかって、
一番怖いのは
私たち人間です。

野犬の過去を
知れることは少ないですが、
人間に追い回されたり、
叩かれたりしたことも
あるのでしょう。

餌付けされてた子は、
割と早く慣れてくれますが、
信頼関係が構築できるまでには、
ある一定の時間を有します。

まずは、
人間のどの動作が怖いのか、
どんな風貌の人間が怖いのか、
男性なのか女性なのか
大人なのか子供なのか
見極めなければなりません。

 

自然現象がこわい!

雨や雷、地震なども
必要以上に怖がります。

それは、
死に直結してしまう
可能性があるからです。

これは特に野犬に多いですが、
危機管理能力が物凄く高いです。

うちの子で言えばその他に、
汚れた水は飲まないし、
食べ過ぎて満腹に
ならないようにしたり
ちょっと悪くなった
ジャーキーは食べません。

小さい頃から一緒にいる子は
お構いなしなので、
彼の危機管理能力には
素直に驚かされます。

 

リードと首輪がこわい!

野犬の子は
初めてつける物です。

リードだって、
首輪だって、
ハーネスだって
異物です。

自由に歩き回れないのも、
こわいことなんです。

野犬は成犬になるまで、
外で生活していました。

人間がそばにいて
一緒に歩く経験なんてないんです。

最初のうちは、
自分より大きい人間が
隣を歩いてるのだけでも
恐怖でしょう。

お散歩は
無理をさせないで
大丈夫です。

アナタのお宅が
テリトリーになって、
アナタとの信頼関係が
ある程度構築されるまで
待ってからで大丈夫です。

また、
お散歩の際には、
首輪もハーネスも
何があっても
首から抜けないものを
選びましょう。

一度首抜けを体験してしまうと、
成功体験となり
やり方を覚えてしまうからです。

推奨される
ダブルリードは、
首輪、
ハーネス
それぞれに付けましょう。

また、
ハーネスは
足を通すタイプのもの
が安全でしょう。

 

乗り物がこわい!

人間の生活している道に出ると、
自転車や車、バイクなどが
走っていますよね。

野犬は基本的に、
それら全部が怖いです。

パニックになっちゃう
こともあります。

我が家の元野犬は、
自転車に遭遇すると
一目散に自宅に逃げ帰っていました。

近所を歩けるようになったのは、
うちに来てから 5 ヶ月後でした。

 

知らない場所がこわい!

今まで慣れ親しんだ場所から離れ、
アナタのお宅にきたわんちゃん。

この家は
安心できるとこだと
分かるまでにも
時間が必要です。

ちょっと安心しても、
彼らの中での
一番安心できる場所は
育ってきたあの場所です。

散歩なんて、
知らない場所だし
人間はいるし
リードは付いてるし、
もうパニックですよね。

アナタが同じだったら
と想像してみてください。

とにかくとことん、
のんびりと付き合いましょう。

 

如何だったでしょうか?

野犬には
怖いものが沢山あります。

脱走してしまいたくなる気持ちも、
ちょっと分かって頂けたでしょうか?

散歩トレーニングは、
プロであるトレーナーさん
立会いのもと行うことを
お薦めします。

また、
予期せぬ脱走についてですが、
ありとあらゆる
想像を膨らませて
先手先手で
可能性を潰してゆくのが
良いでしょう。

もし脱走させてしまった時、
「うちじゃ幸せじゃなかったのかな」
不安になることもあると思います。

違いますよ!
今よりもっともっと
幸せにしてあげるために、
諦めちゃいけません。

アナタのエゴでいいのです。

いつかきっと、
野犬だったことを
忘れてくれる日まで、
根気よくマイペースに
付き合っていきましょう!

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