Mもしももしも、お別れの時が来たら、たくさんたくさんありがとうして、泣を拭って、火葬してもらって…その後のコトって、想像したことはありますか？愛しい愛犬のお骨の管理、実はたくさん選択肢があるのです。

葬儀のプロとして活躍していた犬オタクライター『芽萌』が、お骨の供養について解説。葬儀の後の選択肢についても知っておくと安心ですね。

お骨ってどうするの？
供養の種類を知ろう

動物葬祭ディレクター2級の芽萌です。

動物葬祭ディレクターとは、
ペット葬儀のスペシャリストで、
民間の資格です。

年に一度
資格試験もあるので、
愛犬家の皆さんも
取得を目指してみては
如何でしょうか。

さて!
そんな動物葬祭ディレクターの
資格を去年取得した私が
今回お伝えするのは、
供養の種類です。

以前、
知って安心！ペット葬儀の種類で
葬儀の種類を
ご紹介しましたが、
今回はどの様な
ご供養の方法があるのかを
お教え致します!

ご供養とは

ご供養とは簡単に言えば、
お骨の保管方法です。

人間でも、
お墓の種類が沢山ありますが、
ペット葬儀においても
沢山種類があるのです。

供養の種類

1 共同墓地・合祀墓

こちらは
ペット霊園さんや
お寺さんにて、
他のお友達とも一緒に
お墓に入る方法です。

永代供養で、
お支払いは一度きり
のところが多いです。

そして、お安い!

霊園さんによっては、
毎年の合同法要も
あったりします。

しかし、
他の子と一緒にお墓に入るため、
ご火葬のタイミングによっては
埋葬まで1ヶ月
お骨の状態で
待たなくてはならない
こともあります。

埋葬時に
お立合いできない
場合も多いです。

2 納骨堂

こちらは
ペット霊園さんやお寺さんにある、
ペット用の納骨堂に
お骨を納める方法です。
お参りに赴くことが出来、
霊園さんによっては
合同法要もあったりします。

こちらも、
合同の区画と
個別の区画のものがあり、
どちらも上限数が
決まっていることが多いので、
タイミングによっては
区画がなく入れないこともあります。

霊園さんでの
お骨の管理になるので、
湿度や温度を
気にしなくて良いのは
嬉しいですよね。

3 霊園埋葬

こちらは
ペット霊園さんや
お寺さんのお墓、
もしくは
人間用でペット可のお墓に
埋葬する方法です。

勿論お参りもできるし、
個別のお墓を持つことが出来ます。

しかし、お値段は高いです…。苦笑

こちらをご検討の際には、
事前に見学へ行って
残っている区画などを
調べておくと良いでしょう。

注意しなくてはならないのは、
入れられる頭数が決まっていること。

多頭買いの愛犬家さんはご注意を!

4 手元供養

こちらは
お骨を納骨したり埋葬せずに、
ご自宅でご供養する方法です。

ペット葬儀では
一番主流の方法です。
ご自宅にて、
お骨壺と共に
お位牌やご遺影を飾り、
いつでも手を合わせることが出来ます。

しかし、
お骨がカビないように
シリカゲルを入れ替えなくてはならなかったり、
落としてお骨壺を割ってしまったり、
色々と手間はかかります。

一番問題になるのは、
飼い主さんが亡くなった後に
お手元供養されていた
ペットのお骨壺を
どうするかということです。

もし、
お手元供養を考えているのであれば、
その後のことも考えて
ご家族に伝えておきましょう。

5 散骨

こちらは、
ご火葬後お骨をパウダー状にしてもらい、
由縁のある場所に
お骨を撒く方法です。

こちらは
ご火葬費のみでの
ご供養が可能ですし、
自然に還すことができるのが
魅力的です。

しかし、
法令により
他人所有の土地への
ご散骨は禁止されているので、
公共の場への
ご散骨時はご注意ください。

6 庭に埋葬

こちらは、
ご火葬をせず
お庭に土葬する方法です。

慣れ親しんだ
お庭に眠ることができるのは
魅力的ですが、
こちらは問題が沢山あります。

ご埋葬時には、
匂いや掘り返されることを避ける為
4m以上土を掘らなければならないし、
その土地は
その後 300 年所有できる土地
に限られるからです。

ご火葬後、
お庭にお骨をご埋葬する際にも、
土地は永年に渡って
所有する土地にしましょう。

また、
珪藻土でできた骨壺もありますので、
こちらもご利用されることを
お薦めいたします。

如何だったでしょうか?

どのご供養方法にも
メリットもデメリットも
あります。

皆さんの生活環境に合わせて、
一番良いご供養方法を
選んでみましょう!

私個人のお薦めとしては、
お手元供養の後に霊園埋葬です!

わんちゃんを飼うことは、
その一生、
そしてその後も
面倒を見ることだと思います。

良き犬生の締めくくりとして、
ご供養も良きご供養になりますよう、
是非ご参考にされてくださいね。