Fフランスでペットショップでの犬猫販売を2024年より禁止とする法案が可決されたのを耳にした方も多いはず。日本でも最近「保護犬」や「里親」といった言葉が以前より浸透して来ました。皆様の周りには、実際に保護犬と暮らしたり、探されたりしている方はいますか?


犬が慣れないのでは?子犬でないと可愛くない?などネガティブなイメージが強く、なかなか踏み出せない方もたくさんいらっしゃるのが現状です。

保護犬を迎えるにあたってよくある不安要素4つについて保護犬4匹と暮らした経験のある筆者と、1つ1つ向き合っていきましょう!


保護犬を迎えるのが不安?

不安要素に向き合ってみよう!

 

1. 保護犬は慣れない?

検索ワードで「保護犬」と検索すると「保護犬 慣れない」という検索が上位に上がってきます。

確かに、せっかく里親になったのに距離を置かれるのは悲しいですよね笑

もちろん犬によってペースがあります。

が、私が今まで一緒に暮らした保護犬は4匹中4匹が慣れてくれました

4匹中3匹は生後2ヶ月前後だったので慣れやすかったかもしれませんが、1匹(ペキニーズMIX)は7歳以上で虐待も受けていたようでしたので、決して慣れやすい環境ではなかったはずです。

はじめは触るのも一苦労でしたが、時を経て、誰よりも甘えん坊な愛おしい存在に変身!

どうしても慣れてくれないのであれば、こちらも勉強するチャンスです。

犬は人とは違う動物なので、コミニュケーションの取り方が異なります。
 

顔を近距離に近づけるのは好きじゃない、視覚より嗅覚を頼る、上下関係をハッキリさせるなど生態を理解し、相手のペースに合わせつつコツを掴むのが近道ではないでしょうか

 

2.汚い。臭い。

この不安要素、ちょっと不思議だったのですが、保護犬でない犬は汚くも臭くもならないのでしょうか笑

洗ったり、歯磨きや耳掃除しなければ、人同様どんな犬でも汚くなってしまいますよね

 

特に道端で保護した子などは、その瞬間は当然のことです。

急なことで洗い方がわからなければ、そのまま病院に連れて行って健康チェックしてもらうついでに洗

って、トリミングしてもらうこともできます。

どろんこだった子が、初めてツヤツヤになった姿を見れるのは里親としてラッキーです!(ラッキーの押し売り笑)

もし洗っても強い臭いが残るときは、原因をまず見つけることが大切。

皮膚病でないか、歯周病でないかなど確認し、もし原因が見つかった場合は治療してあげましょう。

 

筆者の保護犬のペキニーズくんはもともと歯のケアが大切な犬種。

歯石をとってあげたら口臭もほぼ無くなりましたよ♪

 

保護犬,慣れない3. 人間が嫌い?

確かに、心配ですよね。
人が嫌いになってしまった保護犬と距離を縮めるのは大変そうですし、できるかどうかも不安に思われることでしょう。

まず知っておきたいのはそもそも保護犬でも、保護犬でなくても、犬によって密着具合が違うというポイントです。笑

 

同じなついている犬でも、一日中後追ってくる性格の犬もいれば、誰もいない部屋のソファーでくつろいでいる犬もいます。

(猫的性格?というとわかりやすいかな?)

猫的子はたまに気分で寄って来ます。

コマンドなどは割と得意ですし、反逆精神を感じることもないので、悪気はないんだと思います。笑

 

べったり寄ってこない=人が嫌いとは違うので、これは性格次第。

人が嫌いなのではなく、塩対応な性格なだけです笑

 

それとは別に、何らかの経験から明らかに人が嫌いな犬もいますよね。

近づくと噛もうとしたり、触ってもすぐ逃げてしまったり。

もしこんなタイプの犬に出逢ったら、あなたはとてもラッキーです。(またか笑)

あなたがその犬の人を信じる最初のきっかけになれるからです。

人類代表ですから、使命感みなぎりますね!

犬は基本的に過去や未来ではなく、現在を見て判断します。

触らせてくれなければ、触ってもいいよと思ってくれるまで待つ。
噛もうとするならば、噛む必要はないと知ってくれるまで待つ。

言葉が通じない動物とのコミニュケーションだからこそ、

信頼を築けた時は特別な経験になります。

 

4.病気の犬が多い

これも納得の不安要素ですね!

特に初めて犬と暮らそうと考えている方は金銭面も含めて不安なのはよーくわかります。

逆に、すでに長く犬と暮らした経験のある方はこの点の不安度が少し低いのではないでしょうか?

なぜなら、遅かれ早かれ病気はどんな犬でも病気になる可能性があるのを知っているからですよね?

確かに、里親サイトなどを見ると持病が書かれた犬も目立ちます。

しかるべきケアをしてもらえず、病気になってしまったのでしょうか。

この子達は保護犬だから病気なのでしょうか?

悲しいことですが、ペットショップで高額で買われてきた犬にも病気の子はたくさんいます。

大きくならないように餌を少なめに与えるという噂もききます。

若くして亡くなってしまう子も実際に、たくさんいますし、

7歳をすぎるとシニアに入り、大なり小なりケアが必要になって来ます。

医療費やケアが必要なのは事実ですが、これは保護犬に限ったことではありません。

保護されていた施設やカフェで病名や治療法がわかっているのであれば、それはメリットともとれるでしょう。

筆者の大型犬の保護犬2匹のうち1匹は、免疫系の皮膚病でした。

山中で保護した個人の方からの譲渡だったので、病名も原因もわからず。

高熱や極度の皮膚あれに悩みながら病院通いしていた時期が続きました。

2歳になるくらいの頃に3人目の獣医師さんが原因とお薬を見つけ、完治したのですが、病名や治療法がわかっているのはそれだけでとても有益なことです。

 

また、ある保護犬カフェにいた小さなベージュのプードルちゃん。

ふわふわの頭から、ピョン!ピョン!と耳だけ毛がない状態で飛び出していたのがと〜っても可愛かったのです。

てっきりカットだと思っていたのですが、実は耳の皮膚の病気を治療中だったと後で知りました。

ほんとにすっごく可愛かったんです!笑

病気もチャームポイントになると気付かされたとてもいい経験でした。

 

まとめ

この記事のためのリサーチをしていて驚いたのは、

ペットショップから買うことが、「新品」の何かを買うような感覚で、

保護犬を迎えることが、「中古」の何かを手に入れるような感覚で比べられているけど、

その感覚がいいか悪いかの話は一旦置いておいて、

ペットショップから買う犬は新品なのか・・・と言う点。

 

生き物に「新品」を求めるのは難しいのではないかと・・・。

病気100%なし、誰でも大好き、しつけ完璧、いつもいい匂いでふわふわ・・・・これは生き物じゃないですよね?

 

表裏一体(ひょうりいったい)という言葉がありますが、

モノにできないこと、「癒し」だったり「信頼関係」だったりが生き物にしかできないのなら、

モノにある良さ(?)を同時に求めるのは無理なこと。

「ホットコーヒー、氷多めで!」と注文してるのと同じです笑

 

その不安要素は本当に「保護犬」であることが理由なのか、

よく見極めるとほとんどの不安が晴れるのではないでしょうか。

 

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