Mみなさんが、愛犬を動物病院の検査に連れて行こうと思うきっかけはなんでしょう?嘔吐や下痢?なんとなく元気がない?その判断基準って人それぞれ。検索しても獣医師監修の記事だからこそ「すぐに受診」の文字だらけで更に不安に…。こんな時こそ犬友に相談したくなるのではないでしょうか。
愛犬の不調をきっかけに受けた検査について『rinojin』が体験をシェア。最終的には、個人の判断ではあるからこそ、犬オタクライターのrinojinはどう対処していくのか参考に覗いてみましょう。
愛犬の動物病院で
検査って大事。①
言葉の話せない愛犬。
一緒に暮らしていく内に、
表情や仕草、
鳴き声で言いたいことが
不思議と伝わってくる。
自分の思いを
健気に伝えてくれる
愛すべき家族…
時には
体調を崩すことだってある。
そんなとき、
我々がしてあげられる事とは?
なんかおかしい?
調子悪い?
いつもとなんか違う…
嘔吐した、
下痢をした、
散歩に行きたがらない、
食べない、
痒そう、
痛そうだ、
同じ箇所を舐めるなど、
愛犬の
いつもと違う様子が
気になったとき、
どうなったら動物病院へ!
という基準を決めるのは
なかなか難しい。
ちょっと様子を見ようかな?
まだ大丈夫かな?
とつい思いがちである…。
愛犬リノの場合
季節の変わり目に
体調を崩しやすくなるのは、
人間だけではない。
一日の中での
気温差や春と秋の花粉、
湿度の具合で、
愛犬の体調にも
変化は起きる。
お腹の皮膚や耳の中は
赤くなっていないか?
お腹を隠すように
丸くなって寝ていないか?
水を飲む量は
減っていないかなど、
少しチェックしてあげてほしい。
我が家のデリケート担当リノは、
毎年秋になると調子を崩す。
リノは
ブタクサやイネ花粉にも弱く、
散歩後に皮膚が真っ赤になったり、
急に気温が下がって来ると、
胃腸炎になったりしてきた。
仕事から帰ると
血混じりの消化液を
吐いていたことがあり、
そのときは、
即病院で点滴を受けた。
8歳になった今年も
最初は同じような感じ
ではあったのだが、
散歩にも行きたがらない
ことも増え、
なんだか嘔吐や
血まじりの粘膜便を
繰り返す…。
いつもは
シャンプーをしたら
皮膚もすぐ改善したのに、
今年はフケがよく出るなぁ…
と気になり病院で相談した。
検査を勧められる
いつからどんな症状が気になるか、
「いつもの」とは
何か違う感じがすることも
先生に伝えた。
ずっと診て頂いている
主治医だから、
老化だけでなく何かあるかもね、と
念のために
精密検査を受けてみては?
と勧められた。
犬猫の場合、
自由診療のため
治療や検査の価格設定は
動物病院によって違う。
しかし、
だいたい高額である。
いったん持ち帰り、
主人にも相談。
もし、
手術して
確実に治る病気だったら?
手術しても
治らない可能性があるなら?
いくらまでなら?
とりあえず
検査を受けてみることにした。
病気かどうかも
分からない状態では、
何もしてあげられない。
自分の子供だったら、
きっと検査をしてもらうはずだ。
リノも、
同じ家族だと。
そう話し合った。
精密検査を受ける
検査は
午前と午後の
一般診療の間の
時間に行った。
前日21時以降の絶食、
当日の朝からは
お水もNG。
まずは
体温や心拍などの
バイタルチェック。
それから採血をして
今回は
外部機関に血液を送って、
先生が気になった項目を設定して
詳しく検査をしてもらう。
結果が出るまでには
2週間を要する。
病院ですぐ結果の出る
血液検査もあるのだが、
今回は基本コースに
胆汁酸、
炎症反応、
甲状腺機能、
心筋
の項目が追加されていた。
それからエコー検査。
ビビリなリノは、
体は緊張しまくって
ガチガチ。
暴れるようであれば、
鎮静をかけると
説明は受けていたけれど、
口輪だけでなんとか保定する。
動物病院で働くって
本当に大変だ…
19キロのリノを
保定するだけでも
相当な力がいるし、
常に観察していないといけない。
スタッフの方々に
頭が下がる…。
腹部、心臓…
と診てもらい、
つぎはレントゲン検査。
私も一緒に防護服を着て
再び保定。
様々な姿勢で撮影した後、
造影検査までしようかな…
とのこと。
造影剤とペースト状のおやつを
どうにか車内で食べさせて、
再びレントゲン室へ。
食べた直後、
2時間後、
一旦帰宅して6時間後…と
食べ物がどれだけ胃を通過して
腸に運ばれているかを
チェックする。
(2に続く)