T突然ですが、愛犬の最新のおしっこの状態を答えられますか?色や匂い、排泄時の様子って、みているつもりでも、答えられないんですよね〜!急遽獣医さんに聞かれたりするとはっきり答えられないそんな自分にがっかり。笑 毎回匂いを嗅ぐのも身体に悪そうですが、とにかく愛犬の身体の管理には大切な情報です。
今回は、愛犬のダルメシアンの為、病気の予防に努める『rinojin』が、おしっことは何か、どんな病気がわかるのかなど詳しく掘り下げます。記事を読んだ後に、おしっこを熱心に観察しすぎて、愛犬に白い目でみられないようご注意ください。
意外に多い?
犬のオシッコトラブル
犬も人間も
生きる上で欠かせない
排泄。
今回はその内の
尿について
考えてみる。
オシッコって、
そもそも何?
まず、
生きるために
身体に取り入れた
栄養素のうち、
タンパク質やアミノ酸が
分解され吸収される。
その際に
アンモニアが
生成されてしまうのだが、
このアンモニアは
体にとって毒性が高いため、
肝臓で尿素に変換される。
次に、
尿素は血液によって
腎臓に運ばれる。
最後に、
腎臓で血液中の尿素や水分や老廃物が
ろ過されて生成される
液体の排泄物…
これが尿の正体である。
1日に排出される犬の尿は
体重1kgあたり25〜40mlと言われるから…
×体重をしてみると…
結構多い!
トイレ中の愛犬を眺めながら、
『まだ出るの?』
と思われる飼い主様も
多いのではないか。
そして、
犬の尿はph6くらいの
弱酸性が通常である。
オシッコトラブル
のいろいろ
尿を作るところが腎臓、
尿管を通り、
一旦溜めておくところは
膀胱。
最終的な尿の通り道を
尿道というが、
それぞれいろいろな
トラブルが起きうる。
犬や猫に多いのは、
下部尿路とまとめられる
膀胱から尿道にかけての
病気だ。
膀胱炎や、
結石
(膀胱にもできるし、
尿路にもできる)、
膀胱ガンなどである。
そのうち、
犬の下部尿路疾患の20%を
結石が占めると言われている。
1膀胱炎
→結石や腫瘍が原因で起こる。
【飼い主が気付きやすい症状】
尿量の増加、
尿の色が濃くなる、尿の匂いが強くなる等。
2結石
→尿中に溶けているミネラルが
溶け切れなくなって結晶化したり、
結晶同士がくっついて石のようになってしまう。
進行すると
尿道が完全に詰まる
尿道閉塞や急性腎不全を
起こすこともある。
【飼い主が気付きやすい症状】
血尿、頻尿、放尿の勢いが弱い、
しぶり、排尿痛、
尿に小さな結晶が混じり光って見えるなど。
結石は
その結晶の種類により
さらに分類される。
犬の結石の80%が
ストルバイト結石と
シュウ酸カルシウム結石である。
ちなみに、
ダルメシアンは
唯一の尿酸を排出する犬であり
(人間やオラウータン等も
尿酸を排出する生き物である)、
高尿酸性結石になりやすいと言われる。
特徴的なブチ模様を作り出す遺伝子との
関連が指摘されているようだ。
・ストルバイト(リン酸アンモニウムマ
グネシウム)結石
→ほとんどが尿路の細菌感染で起きる。
尿がアルカリ性に傾くことが
原因のため、
食事療法(療法食)で
尿を弱酸性に戻そうとしたり、
結石を融解させようとすることが多い。
・シュウ酸カルシウム結石
→食事ではこの結石を溶かせないため、
外科的手術で結石を取り出す必要があることもある。
結石になりやすい犬種は、
ミニチュアシュナウザー、
シーズー、パピヨン、
パグ等。
オシッコトラブルを
防ぐためには
やはり、
何といっても
日頃の観察と
普段の状態との
比較ではないだろうか。
そして、すこしでも、
おかしいな?
と思えば獣医師の診察を
受ける事だと思う。
次に、
適度な運動と
水分摂取をしっかりと!
1日体重1kgあたり50〜60mlの
水が必要だと言われる犬。
これからの時期は
脱水も心配なので、
新鮮なお水を
きれいなお皿や給水器で
(ノズルの洗浄もお忘れなく!)
いつでも飲めるようにしておく。
フードにお肉や野菜の茹で汁をかけたり、
ウェットフードを混ぜたりして
飲む水の量は増やせる。
また、流れる水に興味を持つ犬や猫が多いため、
全自動の循環型給水器も人気だ。
軟水化するフィルターを使えば、
水道水の質をより優しく変えることもできる。
最後に…
健康のバロメーターの一つであるオシッコ。
愛犬元気でいてもらうため、
毎日のオシッコチェックをぜひ!