I犬も人と同じように、病気になりやすいポイントに個体差があります。肌のトラブル、消化器のトラブル、目や耳のトラブルなど愛犬によって頻繁に気になるポイントはまちまち。特によく観察&注意してケアしてあげながら育てていくのが大切です。
愛犬リノちゃんの胃腸炎と闘う『rinojin』から、実際に経験した症状や食事の管理を紹介。水薬の飲ませ方の工夫もご紹介しています。
我が家の愛犬看病記
〜急性胃腸炎編〜
我が家の愛犬リノは、
香川県丸亀市の
河川敷出身の雑種犬だ。
運良く、
生後数週間で兄弟7匹全員が
個人ボランティアに保護してもらえ、
2ヶ月半過ぎて、
縁あって我が家にやってきた。
雑種犬は
病気になりにくい?!
雑種犬と言えば、
体が丈夫だと思われているが…
見た目に寄らず、
デリケート!
一歳半で
肛門の周りが
ドーナツの様に腫れ上がり、
肛門嚢炎を発症…
リノの肛門腺は
外からは触れない位置にあるため
家では絞れず、
うまく排出もできていないようなので、
現在も月イチのペースで
病院で肛門腺絞りをしてもらっている。
同じ頃、
アレルギーも発症。
アレルギー検査の結果、
お米や小麦などの穀物やサバ、
更に秋の花粉のブタクサも
痒みや発赤の原因になる。
胃腸炎
そして、
2歳半を過ぎた頃に
初めて胃腸炎になった。
仕事から帰宅すると、
床に薄いピンクの液体が大量に…
ペットシーツに吸わせると
粒状の赤い血が混じっている。
もう驚いてすぐにかかりつけ医へ。
まずそのペットシーツを先生に見せると、
「血で間違いないね、
胃とか上部の消化管の粘膜が
ただれてるかなぁ…」と。
まず聞かれたのは、
生活環境についてだ。
原因究明
①置き餌はしていないか
②水の皿は清潔にしてあるか
③散歩などで草や球根を食べていないか
多少、
草をかじることはあったが、
①は絶対にしないし、
②は1日2回以上洗って、
新しい水にしている。
(ちなみに置き餌は、
いつでもご飯が食べられると
犬が認識してしまうため、
フードを食べなくなる。
また、
どんどん酸化してしまうため、
風味や香りが落ち
食い付きが悪くなる
原因となる。)
そのときの季節は
夏の終わり頃。
夏バテかなぁと点滴を打ち、
胃腸薬をもらい、
缶詰の療法食を
処方されて帰宅。
続く、嘔吐。
2回目は、
5歳10ヶ月、
季節は真夏。
またも帰宅すると
嘔吐していた。
空腹で胃液を吐くのとは違う
生臭い匂いと粒状の血液。
またか…
前回と同様の
診断と処方だった。
そして、今回…
そして
リノが7歳11ヶ月になった
今年の初秋。
朝の5時半。
ぐるっぐるっと嘔吐する音。
飛び起きてみると…
またもや血が混じっている。
ぐったりとしんどそう…
絶食させ、
仕事は早退し病院へ。
中型犬のリノは
人間で言えば、
もう50歳ほど…
若くはないし、
血液検査も実施。
血液検査は
特に大きな異常はなく、
初めて水薬を処方された。
コロナ禍で
いつもの療法食の
缶詰は廃盤…
好きそうな缶詰で代用、
ペットスエットで電解質を補給しつつ、
様子を見る。
水薬…
シリンジで飲ませるのだが、
ビビリのリノ…
注射のようなシリンジが
口に入るのが怖く、
嫌がるし暴れる。
目を隠して試してみるも、
余計に抵抗する。
どうしたものか…。
試行錯誤で
栄養補給
固形物は3日目から。
それまでも少しずつ
パテタイプのウェットフードの
量は増やしていたが、
ふやかしたドライフードを
混ぜていく。
ふやかしていても
ドライが混ざると嘔吐。
嘔吐したら絶食して、
またウェットから…
ペットスエットのゼリーは
重宝した。
体重は1週間で
1.4キロも減少…。
以前は、
ふやかしたドライフードや
ゼリーは食べなかった。
今回は、
リノの 食べたい=生きたい
が伝わってきた。
相当しんどかったはずだ。
水薬は、
ちゅーるや好物の南瓜やさつまいも、
鶏肉や大根を煮込んで
ペーストにしたものと一緒なら、
お皿から舐め取ってくれた。
少しずつ食べられるようになり、
散歩も行きたいと
少しずつ回復してきている。
最後に…
愛犬の体調不良、
言葉の話せない愛犬だからこそ
分かってあげたいし、
試行錯誤しながら
早く良くなってほしいと願う。
普段との違いをしっかりと把握し、
主治医に見せれるものは見せ、
検査をしてもらうことの
大切さを痛感した。
そして何より思ったのは、
愛犬も歳をとる。
最期まで一緒にいるために、
そのときできることをしっかりと。